歯ぎしり予防BRUXISM
歯ぎしりの原因
歯ぎしりは、寝ている時に上下の歯をこすり合わせるクセのことです。
普通歯ぎしりといえばギリギリと音の鳴るものを想像するかたが多いと思いますが、歯ぎしりには音のしないもの、夜間のみならず日中に発生するものもあります。
音のしない歯ぎしりは「食いしばり」などと呼ばれています。
歯ぎしりそのもの自体は病気とは言えません。短時間で軽いものであれば健康な人でも行っています。
しかし、過度な歯ぎしりが長期間続くと、歯や口腔、全身、社会的な障害を生じさせてしまいます。
歯ぎしりがもたらす障害とは?
- 歯の移動、歯の摩耗、根の破折
- 知覚過敏
- 噛むと歯が痛い
- 歯周病や虫歯の悪化
- 顎関節症
- 頭痛や肩こり
- 本人や家族の睡眠障害
歯ぎしりの治療方法
歯ぎしりの治療は型にはまったものではありません。
適切な治療のためには患者さんのお話をうかがったり、詳しい診査を行ったうえで、患者さんそれぞれの状態に適した治療法を選択する必要があります。
歯科では一般的に筋緊張をほぐすトレーニング指導やマウスピース(スプリント)を用いた治療を行っております。必要に応じて、一時的に痛みをとる薬物投与をする場合もあります。
また、子どもの歯ぎしりのほとんどは一時的なもので、年齢とともになくなっていくことが多いものです。
そのまま様子をみてもいてよいと思いますが、歯並びに問題があったり、歯が過度にすり減っていたり、あごを痛がったりするようであればご相談ください
歯ぎしり治療の流れ
- 問診、口腔内検査
- 口腔内の障害部位の確認、歯ぎしりとの関連の精査、診断
- 生活習慣指導、筋緊張を取るためのマッサージ指導、必要であれば歯科治療
- 上下顎の型取り、マウスピースの作成
- マウスピースの装着・調整
- 症状の確認・微調整